最後の恋
妊婦生活の間、大きくなっていくお腹や沢山の記録を残してきた。

この膨らんだお腹も、もう見納めになる。

そう思うと寂しいような、嬉しいような。

「そうだね。今日がこの子達の誕生日になるんだもんね。」

「あと少しで会えるんだな。」

彼が感慨深そうに目を細めてそう言った。

彼と2人で写真を撮りまくっていると、コンコンとノックの音が聞こえ、看護師さんが入ってきた。

そろそろ準備を始めると言う。

いよいよだ…と心臓が忙しなく動き始めた。

足の血管の血が固まらないよう血栓予防のために、弾性ストッキングという真っ白いタイツを履かされた。
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