幸せになってもいいですか?


ビールを飲み干した久慈くん
私を真っ直ぐ見て話し出した


「ちゃんと答えてください。なんで辞めるんですか?あいつと結婚するからですか?…やっぱり俺が紗枝さんのポジションを奪ったからですか?…それなら俺、秘書長に言って、」



少し興奮気味の久慈くんを宥めるように
違うと前置きをした


『常務秘書を外されて、仕事も孝とのことも考えちゃったの。私の人生っていうか、これでいいのかな?て』


「だからあいつと結婚して辞めるんですか?」


久慈くんは孝をライバル視しているのだろうか
それもなんだか可笑しくなってしまう


『結婚ね…』


笑ってしまうと
久慈くんは怒ったような顔をし
結婚なんて、させないと私の手を握ってきた

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