幸せになってもいいですか?


必死さが伝わってきた
それが嬉しくもなり
久慈くんも男なんだと改めて感じてしまう


『私よりもっといい人がいるわ』


本当にそう思う
久慈くんは器用になんでもこなす
人懐っこさもあって
誰からも好かれ、仕事も出来る
人としても
男としても
申し分ないだろうと思う

そんな人が
私みたいな、汚い人間には勿体無い



「俺は紗枝さんがいいんです」


『久慈くんが思っているような人間じゃないのよ。私は…』



人の気持ちを利用してきた人間、と言いかけた時、久慈くんは知ってますよ、と言ってきた


知っている?
何を知っているのかと問うと
それは、まさかの内容だった
なぜ久慈くんが知っているのか…

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