どんな君でも、愛おしくてたまらない。
診察も手当ても終えたわたしは、病院からバスに乗って、家に帰った。
玄関の扉を開けながら「ただいま」と言うと、居間からおばあちゃんが顔を出した。
「おかえり、莉子ちゃん」
「遅くなってごめん」
「いいんじゃよ。先生から連絡あったから」
冬木先生かな。
連絡してあってよかった。
「夕ご飯の準備できてるよ」
「うん」
もしかして、先に夕ご飯を食べずに、わたしが帰ってくるのを待ってたのかな。
わたしは急いで自分の部屋で制服から部屋着に着替えて、居間へ向かった。
おじいちゃんにも「ただいま」と言うと、「ん」とだけ返ってきた。
「おや、その顔、どうしたんだい?」
おばあちゃんが、右頬の絆創膏に気づいて、尋ねた。