どんな君でも、愛おしくてたまらない。







翌朝。



登校中も、学校に着いてからも、いつもより周りからの視線が鋭く感じた。


下駄箱で靴を履き替えている間も、多くの視線がジロジロとこちらを見ている。



昨日、噂が本当だと裏付けるような出来事があったから?




「気持ち悪っ」



遠巻きにわたしを見ていた誰かの声が、静かな廊下によく響いた。


確実に、わたしに対しての悪口だ。



ここまで直球なのは初めてで、困惑を隠せない。




……気にしちゃダメだ。


震える足で、廊下を歩いた。




絆創膏だらけの右側も、異常な左側も、醜くて不気味だと思われてるのかな。


わたしの存在自体、否定されたらどうしよう。



悪意ある眼差しを送られるたび、前に進むのが怖くなっていく。



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