どんな君でも、愛おしくてたまらない。
つながれた手を、ぎゅっと握り返す。
楽しそうな、皆瀬くんの背中が眩しくて、目を細めた。
ねぇ、皆瀬くん。
一体、どんな魔法をかけたの?
どうして、あの場から連れ出してくれたの?
学校から少し離れた場所で、皆瀬くんは足を止めた。
「ここって……」
“あのときの少年”と会った公園だ。
大きな大きな桜の木が、ゆらゆら、わたしたちを出迎えているように揺れる。
「ここ、俺のお気に入りの場所なんだ」
皆瀬くんは乱れた呼吸を整えながら、桜の木を眺めた。
この公園は、皆瀬くんにとっても特別な場所だったんだ。
共通点を見つけて、嬉しくなる。