どんな君でも、愛おしくてたまらない。



つながれた手を、ぎゅっと握り返す。


楽しそうな、皆瀬くんの背中が眩しくて、目を細めた。



ねぇ、皆瀬くん。


一体、どんな魔法をかけたの?




どうして、あの場から連れ出してくれたの?






学校から少し離れた場所で、皆瀬くんは足を止めた。



「ここって……」


“あのときの少年”と会った公園だ。



大きな大きな桜の木が、ゆらゆら、わたしたちを出迎えているように揺れる。




「ここ、俺のお気に入りの場所なんだ」



皆瀬くんは乱れた呼吸を整えながら、桜の木を眺めた。



この公園は、皆瀬くんにとっても特別な場所だったんだ。


共通点を見つけて、嬉しくなる。



< 64 / 231 >

この作品をシェア

pagetop