モテ男の桐谷くんと地獄の罰ゲーム
桑野さんは私を見ては呆れたように、
「も~さ、桃花ちゃん、ちょっとじゃない、かなり固すぎだよ??」
『もっとリラックスして』と、私の頭をワシャワシャ撫でてくれた。
わ、分かってるんだけど……
初めての会う人たちばっかりだし!!
緊張してるって分かってるはずなのに、『じゃあ、何かあったらすぐ言って』と桐谷くんとその他の人達はバスケをしに行ってしまった。
この場に残ったのは、私と桑野さんのみ。
「せめて私にくらい、慣れてほしいなぁ~」
と笑いながら言われるけど
緊張して手汗が止まらない。
ますますムリだよ~!! 恐らく桑野さんはそんな私の心情を読み取り、
「じゃあさ、私を仲良い友達で例えてみてよ」
と、少しでも慣れさせるように提案してくれた。