モテ男の桐谷くんと地獄の罰ゲーム





***




桐谷くん達がバスケをしている
近くのベンチに、腰掛けていた私に


「桃花ちゃん、炭酸大丈夫??」



雪くんは飲み物を差し出してくれた。




「すみません、なんか買ってもらっちゃって………」



「いいのいいの。つーか敬語禁止ー!!」




可愛く、口を尖らせながら私の横に
ゆっくりと腰掛けてきた。



ちょうど木のおかげで日陰になってるし、ありがたいと思いながら、雪くんが買ってくれたジュースを少しずつ飲む。




にしても、桐谷くん上手いな~。
さっきからシュート決めまくり。




「桃花ちゃんは、洸平と付き合ってどれくらい??」



いきなりの質問でジュースを吹き出しそうになった。



もしや期間で何かを判断される!?



い、いや………それはないか。



ただ疑問に思って聞いたのかもしれないし。



「ま、まだ二週間くらい…かな」


「そっか~。どう?? 洸平は」


「や、優しいかな………」





だめだ。
分かってはいるけど、やっぱり話し方が固くなってしまう……



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