もう一度、あなたに恋していいですか
「…はい、申し訳ございません。よろしくお願いいたします」
そう言って通話を切る。
今からでは会社には間に合わないと思い、部長に休みの連絡を入れることに決めた。
本当は…こんな状態の三枝さんを放ってはおけないからなんだけど。
ベッドの方を見るとぐったりした彼が顔を赤くし、苦しそうな表情を浮かべている。
そんな彼の額に、私の部屋から持ってきた冷却シートを乗せる。
彼の部屋はがらんとしていて、家具がほとんどない。
窓際にベッドと部屋の真ん中に小さな机、そしてテレビ。
物で溢れていて散らかってそうなイメージがあったから、とても意外だった。
「うっ…」
彼が苦しそうな声を出す。
「三枝さん、大丈夫ですか?何か飲み物とか食べ物とか、ほしかったら買ってきますよ?」
彼に呼びかけると何かを言いたそうに唇が動く。
話すことも辛いようだった。
薬とか果物とか、必要そうなものを適当に買ってこようかな。
財布をとりに自分の部屋に戻るため立ち上がろうとすると、左手首に熱いものか触れる。
彼の右手だった。
「三枝さん、大丈夫ですか?何か食べやすそうなもの買ってきますね」
そう言って手を離してもらおうとするが、離す気配がない。
「三枝さーん?ちょっと離してほし…」
そう言って通話を切る。
今からでは会社には間に合わないと思い、部長に休みの連絡を入れることに決めた。
本当は…こんな状態の三枝さんを放ってはおけないからなんだけど。
ベッドの方を見るとぐったりした彼が顔を赤くし、苦しそうな表情を浮かべている。
そんな彼の額に、私の部屋から持ってきた冷却シートを乗せる。
彼の部屋はがらんとしていて、家具がほとんどない。
窓際にベッドと部屋の真ん中に小さな机、そしてテレビ。
物で溢れていて散らかってそうなイメージがあったから、とても意外だった。
「うっ…」
彼が苦しそうな声を出す。
「三枝さん、大丈夫ですか?何か飲み物とか食べ物とか、ほしかったら買ってきますよ?」
彼に呼びかけると何かを言いたそうに唇が動く。
話すことも辛いようだった。
薬とか果物とか、必要そうなものを適当に買ってこようかな。
財布をとりに自分の部屋に戻るため立ち上がろうとすると、左手首に熱いものか触れる。
彼の右手だった。
「三枝さん、大丈夫ですか?何か食べやすそうなもの買ってきますね」
そう言って手を離してもらおうとするが、離す気配がない。
「三枝さーん?ちょっと離してほし…」