秘密の陰陽師 【壱】
第伍章

過去





「葵〜はやくはやく〜」




私を呼ぶのは幼馴染の鳴神隆太(ナルカミリュウタ)





「まってよ隆太ー!」





私達は家が隣同士で産まれた時からずっと一緒だった





鳴神家も陰陽師の家系であり、私達は毎日一緒に修行をした







毎日私達は無邪気に、そして必死に修行をした








「僕ね、葵といるとすっごく楽しいの」





まだ小学1年生の私達には毎日修行があり、友達なんていなかった。




でも私には隆太がいれば十分だった






「私もね、隆太といるとすっごく楽しいよ」

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