秘密の陰陽師 【壱】


あたしは一ノ瀬葵。
今日から高校1年生。



容姿は平凡、、より下の下だ



勉強と運動は、平凡。



少し癖のかかった髪を1つに束ねて分厚いダサい眼鏡をかけている。



そう、あたしは特に取り柄のない地味子なのだ



眼鏡と髪は自分の霊力を隠すために幼い頃からずっとこうしている。



まぁ自分の醜い顔を皆様に晒そうとも思わないし、この格好に不満は持っていない。




そんな事をボーッと考えているとおじいちゃんから声をかけられた





「葵、昨日の夜は異常はなかったのかね。」




「うん。下級の妖がいたけど
悪さはしてないみたいだったから
祓(はら)わなかったよ」



「そうか、今日も気をぬくでないぞ。」



そう言われて私は頷いた



おじいちゃんは毎日私に同じ事を言う



毎日同じこと言って飽きないのかなとかたまに思ったりもする



だけどそんな事を言うと…



考えただけで鳥肌が立つ




そのくらい私のおじいちゃんは怖いのだ



怖いっていうのは力のほうね



陰陽師としての力はこの世界の1.2を争うほどなんだ



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