秘密の陰陽師 【壱】
花side
私は高城花。
入学式でお友達になった葵と今は一緒にいる
葵はしんどい時とか、疲れている時もそんな姿は見せず全部1人で抱えている感じがするんだ…
頑張り屋さんでしっりしてるけどちょっとは頼ってくれてもいいのにね
私も頼ってもらえるようにしっかりしなきゃね!
私達は今お風呂場で着替えている
服を脱いで葵に声をかけようと思ったとき
私は目を見開いた
…え?
だってそこには
誰もが目を惹きつけられてしまうほどの、絶世の美女がいるんだから
「あっあおい?」
戸惑いながらも私は葵に声を掛けた
「なあに?何かついてる?」
本当に驚いた。
眼鏡を外しているところは初めてみた。
でも素顔がこんなに美人だなんて…
地毛である茶色がかったパーマのような髪の毛に小さい顔なのにクリクリと大きな目、
睫毛なんか影をつくるぐらい長くて
小さなプクプクとした唇。
背は小さめなのに胸が…ほんとにでかい…
Fはあるんじゃないかってぐらい
華奢なのにいやらしくないその体は
思わず手が伸びそうになるぐい
触れてみたいと思わせるものだ
まるでおとぎ話に出てくるお姫様みたい
アイドルなんて足元にも及ばないぐらい…
葵は綺麗で可愛かった。
周りの子たちも葵を見ながらコソコソと話している
'あんな子いたっけ?何組だろ?'
ふと聞こえて来た会話。
そりゃ誰もわからないわよ
本当にこんな事ってあるのね…
葵のこの姿が男の子たちにバレちゃったら
いつ襲われるか分かんない…
守ってくれる人が現れるまで眼鏡と髪の毛は取らせちゃだめね…私が頑張って守らなきゃ!!
花side end