秋恋祭り (あきこいまつり)
 受付に座るが仕事に集中出来ない。

 朝から入り口が気になってしかたない……


 そして、待っていた瞬間が来た。

 スーツ姿の雅巳は、目を細めたくなるくらいに眩しかった。


「嘘つきじゃないだろう?」


「うん」

 この時、私はなぜ雅巳が『うそつき』にこだわっているのか分からなかった…… 

 私はただ、雅巳から受け取ったクッキーの缶を抱きしめていた。



 祭りの準備は着々と進められていた。


 私は祭りの準備に楽しむだけじゃなく、いつのまにか妙な安心感を覚えていた。

 それは多分、雅巳が側に居たからだ…… 

 苦手な男の人達をいつの間にかうまく交わしてくれていて、私はそれが当たり前になっていた。


 私の心は、祭り本番に向けて熱い想いが膨らんでいた。
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