取り戻したい・・愛

✫✫史華?


俺と海愛と旭は、親父の病室に行った。

< コンコン >
「はい」
答えたのは、親父の側近な蓮さん。
「俺です。」
「若、お入り下さい。」と、蓮。
俺だけ先に入り、海愛は旭に任せた。
「親父。」
「ああ、陽翔。
   心配かけたな。」
「無事でなにより。」
「ああ、問題ない。」
「無茶、しすぎだ。」
「そうか。」
「頭、そうかじゃないですよ。」と、蓮。
「で、お前、手はどうした?」
「なんでもない。」
と、俺がいうと
蓮さんは、笑っていた。
「親父、あってほしい奴がいる。」
「ほう、女か?」
「ああ、目覚めたばかりなのに
すまない。」
「いや、旭が一緒か。」
「ああ、旭!」
と、俺がいうと
旭が入ってきた。
海愛もいるが、旭で見えない。

すると、旭が横にずれた。

春仁は、びっくりした。
史華が、立っているのかと。

蓮も驚いていた。

陽翔は、疑問に思ったが
「親父、海愛だ。
看護師になるために研修中だ。
海愛、親父と親父の側近の蓮さんだ。」
と、言うと
海愛は、俺から離れて
「柚木 海愛です。
よっ、宜しくお願いします。」
と、言ったが
親父も蓮さんも固まっていた
「親父、どうした?蓮さんまで。」
「ああ、いや。大賀だ。
陽翔を、頼むな。
ところで、海愛さんは親御さんは?」
と、言うと
海愛は、俺を見上げたから
俺が頷くと

「はい。母は私が小さい時に亡くなりました。
父親は、わかりません。
ずっと、養護施設で育ちました。」
「······養護施設?!
お母さんは、お父さんの事は何も?」
「はい。何も話しませんでした。
と、いうか、私を無理して産んだため
母は、ずっと体調がおもわしくなくて
そんな話をすることが出来なかった
と、思います。
母が亡くなってから、
陽子先生に訊ねましたが
陽子先生は、教えてくれませんでした。
だから、聞いては行けないのだと。
でも、陽子先生は養護施設で
ずっと、私を可愛がってくれました。」
と、言うと
春仁は、蓮に目配せをした。
蓮は、
「若、私は少し離れます。
海愛さん、ゆっくりしてください。」
と、頭を下げて病室をでた。
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