取り戻したい・・愛

✫✫陽子先生


その日、陽翔さんは、
大賀さんの頼みもあって
青柳さんと
安西財閥夫妻と娘さんと
会食にでかけた。

海愛は、何も思わないわけでは
なかったが
大賀さんも入っているし
陽翔さんの会社的にも無視なんか
できないと思っていた。

はぁ、寂しいな
いつも、陽翔さんが
ベッタリくっついてるから
と、考えながら

陽子先生に電話した。
「海愛、かわりない?」
「はい。仕事も無事に終わりました。」
「そう。で、どう?
彼との生活は?」
「うふふっ、とても大切に
してもらっていますよ。」
「あら?今日は、べたべた彼は?」
「それが・・‥‥‥‥‥」
と、話すと
「なに?なんで?
また、あのバカ男は?
ああ、それより海愛は大丈夫なの?
辛いんじゃないの?」
「クスクスっ、陽子先生
ありがとうございます。
辛くはないです。
まあ、いい気持ちはしていませんが。
でも、陽翔さんもずっとぶつぶつ
嫌がっいたから。」
「まったく、次にそんなこと
あったら、私に言いなさいよ。」
と、言ってくれた。

私達は、その後も色んな話をして
電話を切った。
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