取り戻したい・・愛

✫✫四年前③


= 四年前**③ =


「お前な?何で海愛さんを
  そんなに簡単に連れ出すんだよ。」
「なんで?って、海愛の願いは
     聞いてあげたいの。」
「毎回、毎回、意表をつきやがって。」
「私の携帯は、持っててあげたでしょ?!」
と、二人で言い合う

言い合う?
蓮さんと陽子先生を
私が・・唖然とみていたら・・

「海愛は、知らなかったのか?
あの二人は、できてる。」
「ええっ?!嘘。」

その声に
二人は海愛をみて
照れた表情をした。

だが、蓮さんが
「若、本当に申し訳ありません。
陽子は、海愛さんが絡むと
回りが見えなくなります。」
「はあ?!人をバカみたいに
言わないでよ。
私の中での優先順位は、海愛、海翔、史華
と、なっているの。」
「なんだと?」

それをみて
海愛は、クスクスっ笑いだして
「あっ、ごめんなさい。
だけど、蓮さん、どうか陽子先生を
叱らないで下さい。
私が、お願いしたのです。」

「まったく、毎回、毎回
   俺の事を簡単に捨てやがって。」

「······簡単じゃっ·····ない‥‥もん·····」
「それなら、俺にまず話せよ。
どんだけ、心配したと思ってんだ。」

「若。一旦ここを離れましょう。」
と、蓮さん。

蓮さんの言葉で
陽翔は、海愛を抱き上げた。
「きゃっ」
「しっかり、捕まってろ。海翔来い。」
と、言った。

海翔は、陽子先生が手を繋いでくれて
イタリアの大賀組と連携している組織の
場所に移動した。

そこで、陽翔は、流暢にイタリア語で
お詫びとお礼を言った。

そこでも、散々、陽子と海愛は、
陽翔と蓮にお小言を言われた。

海翔は、組員さん達に
遊んで貰っていた。
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