雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》





でも、この後の日代ちゃんの言葉に
私は耳を疑った



「そうなんですね~!

 あ、それで私が一目惚れした人
 櫻井李月先輩って言うんですけどー」



…………え?

李月君?


「え、り…櫻井先輩って、
 あのクール王子の?」

「そうですそうです!
 釣り合わないの分かってるけど
 頑張りたいなぁって思ってて」


人違いじゃないみたい。

釣り合わないなんて…
日代ちゃんは私より
よっぽど李月君に釣り合ってるよ


頭を鈍器で打たれたような気分だった


その後日代ちゃんが李月君の
良いところを語っていたけど
全く耳に入らず、

気づけば放課後になっていた





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