【完】君しか見えない


キュウリが苦手な私は、軍艦にくっついて来るキュウリを決まって楓くんに食べてもらっていた。


あの青臭い味がどうにも嫌いで。



「ありえねぇよなー。
十羽と寿司食うと、好きでもないのにキュウリしか食べてねぇし。
ほんと俺に感謝しろよ」



「感謝してます!
感謝の気持ちを込めて、今度ハヤシライスいっぱいごちそうします!」



「ん、いい心意気だ」



他愛ない会話をかわしながら、思わず笑みがこぼれてしまう。



良かった。

昨日は怒らせてしまったけど、ちゃんと喋れてる。

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