【完】もう一度、キミのとなりで。
すると急に中村くんが思いがけないことを聞いてきて、思わず心臓がドクンと飛び跳ねた。
わぁ、どうしよう。誤解されてる。
二人は私たちが中学時代付き合ってたことを知ってるから、そう思ったのも無理はないかもしれないけれど。
なんか、気まずい……。
わけもなくハラハラした気持ちになる。
私が何も言えずに黙っていると、碧空くんが少し困ったように笑いながら答える。
「いや、違うから。そういうんじゃないって。
ただ帰りが一緒だっただけ」
「なんだ~、違うのかよー」
「えーっ、怪しい~。
ほんとはお前らまた付き合ってんじゃねぇの?」
「はっ、違うって」
「ウソつけ~」
「いや、マジだから」
からかうように何度も聞いてくる彼らに、何度も否定してみせる碧空くん。
それは、ただ本当のことを言っているだけなのに、聞いていてなぜか少しだけ胸がチクッとした。
どうしてだろう。変なの……私。