【完】もう一度、キミのとなりで。

「ほら、手が冷たいと心があったかいって言うじゃん」


なんて言って、ふにゃっとした顔で笑う碧空くんは子供みたいだ。


「そ、それは、碧空くんの顔が熱いから冷たく感じるんだよ」


「あぁ、そっか」


「すごい熱だよ。大丈夫?」


なんだかまたしても心配になってきてしまう。


夕方になってまた熱が上がってきたのかな?


「大丈夫。もう元気になったし」


「ウソッ、元気なの?」


こんなに熱あるのに。


「蛍が来てくれたから、俺はもう大丈夫」


笑いながら、何の照れも無くそんなことを言ってくれる碧空くん。胸の奥がきゅっと痛くなる。


一瞬、今でも自分が彼と付き合っているんじゃないかって錯覚してしまいそうになった。


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