【完】もう一度、キミのとなりで。
私たちが別れたあと、それはすぐ学年中の噂になって、みんなに知れ渡った。
碓井さん達はさすがに気が済んだのか、それとも碧空くんと別れたからどうでもよくなったのか、それ以降は私に対してまったく興味を示さなくなる。
一時は無視してきたクラスメイト達もだんだんと普通に話しかけてくるようになって。
そして三年生になってクラスが変わった頃には、もう何事もなかったかのように普通の生活が戻ってきた。
またお昼を一緒に食べてくれる友達もできたし、ヒソヒソ噂話をされたりすることもなくなったし。
それはとても平和な毎日だった。
もちろん、心の中はぽっかり穴が開いたように寂しかったけれど。