【完】もう一度、キミのとなりで。
私を見るなり彼女も驚いている。
「えっ!ちょっと矢吹くん!なに泣かせてんの!?」
「は!?俺はなんもしてねーよ!」
「うっそだぁ!じゃあなんなのよ?」
「わかんねーよ!見たらいきなり泣いてたんだよ」
押し問答を繰り広げる二人の横で、顔を押さえうつむく私。
人前だってわかってるのに、我慢ができなかった。涙があふれてきて止まらなかった。
あぁ私、ダメだ……。どうしてこんな気持ちになるの。
自分で彼を突き放したのに。これでよかったと思ってたはずなのに。
碧空くんとの繋がりがなくなって、こうして相手にされなくなって、今やっと気が付いた。
……やっぱり私、碧空くんが好きだよ。
どうしようもないほどに。
結局彼のことばっかり考えてる。あの時断ったことをずっと後悔してるんだ。
今さら遅すぎるのに。もうどうにもならないのに。
苦しい。
どうしたらいいの……。
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