【完】もう一度、キミのとなりで。

その日の放課後、帰り支度をしていたら加奈子ちゃんが私の机までやって来た。


「蛍、今日よかったらクレープ食べて帰らない?」


今日は駅前のクレープ屋さんのサービスデーみたい。


ちょうど委員会の仕事もないので喜んで誘いに乗った。


「うん、行くっ」


体育の時間には情緒不安定なところを見られてしまったけれど、加奈子ちゃんは特に詳しい理由を聞いてきたりはしなかった。


クレープを食べに誘ってくれるなんて、さりげなく励まそうとしてくれたのかなとも思う。


本当に優しい彼女。私は助けてもらってばかり。


もうこれ以上心配はかけたくないし、甘いものでも食べて気を取り直そうと思った。


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