【完】もう一度、キミのとなりで。
加奈子ちゃんは私の話を頷きながら黙って聞いてくれた。
「怖かったの……。急に噂になってみんなにジロジロ見られたり、色々言われるようになって、また昔みたいになったらどうしようって、そればっかり考えて……。
碧空くんにもまた迷惑をかけたり、傷つけてしまうんじゃないかって思って。同じことを繰り返しちゃうような気がしてた」
話しながらだんだん涙があふれてくる。
「でも結局、今になって後悔してるの。
今日もね、体育の時碧空くんと目が合ったけど、逸らされちゃって……。自分で突き放したくせに、ものすごくショックだった。
やっぱり私、碧空くんのことが好きなんだって、今さらのように気が付いて。そしたら、涙が止まらなくてっ……」
「……そっか。そういうことだったんだ」
「うん。最低だよね。自分で振ったのに……」