【完】もう一度、キミのとなりで。
「そう……だよね」
私が小さな声で頷くと、碧空くんはふふっと笑う。
そして、私の頭にポンと大きな手を乗せると、顔をじっと覗き込みながら問いかけてきた。
「それとも、俺と一緒に帰るの、嫌?」
「……っ」
あまりにも彼の顔が近くて、じわっと体中が熱くなる。
そんなの、嫌なわけがない。
本当は嬉しいよ。
だけど、心の中で本当にいいのかなって、碧空くんは迷惑じゃないのかなっていう思いがあって。
今まで、お互い関わろうとしていなかったはずなのに、急にどうしてなのかなって。
久しぶりに彼に話しかけられて、優しくされて、どこか戸惑っている自分がいるんだ。