【完】もう一度、キミのとなりで。

「そう……だよね」


私が小さな声で頷くと、碧空くんはふふっと笑う。


そして、私の頭にポンと大きな手を乗せると、顔をじっと覗き込みながら問いかけてきた。


「それとも、俺と一緒に帰るの、嫌?」


「……っ」


あまりにも彼の顔が近くて、じわっと体中が熱くなる。


そんなの、嫌なわけがない。


本当は嬉しいよ。


だけど、心の中で本当にいいのかなって、碧空くんは迷惑じゃないのかなっていう思いがあって。


今まで、お互い関わろうとしていなかったはずなのに、急にどうしてなのかなって。


久しぶりに彼に話しかけられて、優しくされて、どこか戸惑っている自分がいるんだ。


< 42 / 414 >

この作品をシェア

pagetop