【完】もう一度、キミのとなりで。
引きとめるような碧空くんの言葉に、ドキンと心臓が跳ねた。
「外、暗いから送る」
「えっ?」
ウソ……。
今、なんて言った?送る?
「い、いいよっ……。悪いよ」
思わず遠慮してしまう。
もちろん嬉しいけど……なんだか申し訳なくて。
「でも、俺ら途中まで一緒じゃん」
「う、うん……」
それは確かにそのとおりだ。同じ中学出身だし。
「悪いも何も、別々に帰る必要なくね?」
そう言われてしまったら、今度は何も言い返せなかった。
そうだよね。この状況であえて別々に帰ろうなんて、それこそまるで避けているみたいだ。
それに、碧空くんが別に構わないなら私は、一緒に帰っても何も困ることはないし、むしろありがたい。