【完】もう一度、キミのとなりで。

引きとめるような碧空くんの言葉に、ドキンと心臓が跳ねた。


「外、暗いから送る」


「えっ?」


ウソ……。


今、なんて言った?送る?


「い、いいよっ……。悪いよ」


思わず遠慮してしまう。


もちろん嬉しいけど……なんだか申し訳なくて。


「でも、俺ら途中まで一緒じゃん」


「う、うん……」


それは確かにそのとおりだ。同じ中学出身だし。


「悪いも何も、別々に帰る必要なくね?」


そう言われてしまったら、今度は何も言い返せなかった。


そうだよね。この状況であえて別々に帰ろうなんて、それこそまるで避けているみたいだ。


それに、碧空くんが別に構わないなら私は、一緒に帰っても何も困ることはないし、むしろありがたい。


< 41 / 414 >

この作品をシェア

pagetop