【完】もう一度、キミのとなりで。
「……あの、でも……なんでわかったの?
私のだって」
私が問いかけると、碧空くんは笑顔のまま答える。
「えーだって、そんなことしそうなのって、蛍しか思いつかなかったから」
「……えぇっ!」
ウソ、なにそれっ。
「ほら、蛍ってさ、昔からいつも絆創膏持ち歩いてるじゃん。
中学の時も、体育で俺がケガした時にくれたことあったし。
だから見た瞬間、もしかしたら…なんて思ったんだよ」
「えぇ~っ!」
そこで私のことを思い浮かべてくれたことにまた驚く。
碧空くんのなかに、私の記憶がちゃんと残ってたんだって。
そんな昔のこと覚えててくれたんだ。
「でもまさか、ほんとに蛍だったとはな~。
俺がケガしたの、よく気付いたな。さすが」