【完】もう一度、キミのとなりで。

「おぉ、孝太。

なんだよお前、蛍のこと知ってんの?」


「知ってるよ!可愛いって噂で有名じゃん」


うっ、なにそれ……。私、そんな噂されてるの?


「いや、知り合いも何も、俺ら同中だから。なっ?」


碧空くんにそう言われて、コクリと頷く。


「えぇっ、そうだったの?

知らんかったー!」


「……あ、そうだったんだ」


美希ちゃんもそれを聞くと納得したような顔をしていて、碧空くんもそれ以上は何も私のことを説明しなかったので少しホッとした。


もちろん、元カノだなんて彼が言うわけないことはわかっているけれど。


それでもどこかうしろめたいような、知られたらいけない秘密のような、そんな気がして。


「柏木さん、俺、田中(たなか)孝太!

碧空の友達でっす!よろしくねん」


< 62 / 414 >

この作品をシェア

pagetop