【完】もう一度、キミのとなりで。

「きゃーっ、加奈子じゃーん!」


「わぁ、美香(みか)」


お昼休み、いつものように加奈子ちゃんと一緒に学食に来たところ、突然加奈子ちゃんが他の友達につかまってしまった。


「なんか久しぶり~!」


「だよね~」


どうやらその子は加奈子ちゃんと同じ中学だった子みたいで、かなり親しげな様子。


いきなり話が盛り上がっていたので、私は入ることも出来ず、ただ横で立っておとなしくそれを聞いていた。


加奈子ちゃんは実は顔が広くて友達が多いから、こういうの、よくあるんだ。


それなのにいつも私と一緒にいてくれるんだから、本当にありがたい。


すると加奈子ちゃんが申し訳なさそうに、「ごめんね、よかったら先に食券買ってていいよ」って言ってくれて。


だから私は言われた通り先に一人で食券を買いに行くことにした。


いつも即決の加奈子ちゃんと違って、私は優柔不断でメニューを迷ってしまうから、先に決めて食券を買っておくくらいがちょうどいいのかもしれない。


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