【完】もう一度、キミのとなりで。
すると、ちょうどそこで予鈴のチャイムが鳴ってしまい、話し途中だったけど、私は教室に戻ることにした。
「あの、ごめんね。それじゃ……」
「おう、ありがとな!」
「まったねー!柏木さん!」
碧空くんと孝太くんが手を振ってくれる。
私も小さく手を振る。
……すごい。意外とまた普通に話せちゃった。
その後ろでこちらを無言で見ていた美希ちゃんのことが少しだけ気になったけれど、とりあえずパスケースを無事渡すことができて安心した。
それにしても、まさか今日もこんなふうに彼と話をすることになるなんて、偶然って重なるもんだなぁ。
たまたま拾った彼の落とし物。結局、あの猫のストラップのことは聞けなかったけど。
でも、たぶんきっと、特に深い意味はないよね……。
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