【完】もう一度、キミのとなりで。
「う……うん。覚えてて、くれたんだ」
「覚えてるよ。もちろん」
そう答える彼はやけに自信満々な様子で。
やっぱり碧空くんは思ってた以上に、私のことを色々と覚えてくれているみたい。
もちろん私だって彼のことは忘れたことがないけれど、彼も実はそうだったりするのかなって思ったら、胸が熱くなった。
ふと、あの猫のストラップのことをまた思い出す。
でもあれは、たまたまだよね……。
「そういえばさぁ、蛍って……」
「あーっ!ちょっと、碧空―っ!」
だけど、そこで彼が何か言いかけたところで、向こうから聞き覚えのある声がして。
ハッとして振り返ったら、美希ちゃんや孝太くんを含めた数人のグループが、こちらを見ながら手招きしていた。