【完】もう一度、キミのとなりで。
「何やってんだよー!ナンパかー?」
「もうっ、早く食券買わないと時間ないよー!」
そう言われて慌てて私から離れる碧空くん。
「やべっ、そうだった!
それじゃ悪い、またな!」
そしてそのまま爽やかに手を振ると、美希ちゃんたちグループのほうへと駆けて行った。
……わあぁ、どうしよう。
ほんの一瞬の出来事なのに、ドキドキと心臓が騒がしい。
ミルクココアを片手に、軽く放心状態になる。
もう話すこともないかなぁ…なんて思ってたのに。
碧空くんは今、何を言いかけたんだろう。気になるよ……。
だけど、そんな一部始終を黙って見ていた加奈子ちゃんが、そこでようやく口を開いた。
「ね……ねぇ、今の……なに?」
そう言われてハッとする。