円舞曲はあなたの腕の中で~お嬢様、メイドになって舞踏会に潜入する~

素直に、ウィリアムの態度を見ていれば、
今日畑で出くわしたのが、
新しいメイドなんかじゃなく、
エリノアだって、
彼が気が付いてるって分かるのに。

そして、彼の表情からも、
誰が見ても、ウィリアムの目が
エリノアを見ているのは、
間違いようがないのに。

ウィリアムが、この屋敷に
何度も寄るのも、
雨が降って来たからではなく、
エリノアの顔が見たかったんでしょうに。


メアリーは、ウィリアムが、
かわいそうになった。

ほんとうなら、すぐに、
エリノアに教えてあげたいんだけど。

そんなことしたら、
プライドの高いウィリアムは、
怒ってへそを曲げるだろうし、
そうだと知った妹は、凄く驚いて、
彼をからかってしまうだろう。

打ち明けるのは、
当分先のことだとメアリーは思った。



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