円舞曲はあなたの腕の中で~お嬢様、メイドになって舞踏会に潜入する~
「アリス、そこを退かないか」

ウィリアムは、
アリスに向かって睨みをきかせた。

「アリス?何をやってるんだ?」

入り口に入ったところで、
アリスがウィリアムの行く手を
阻むように通せんぼをしている。

メイドの中では、
この姉妹付きのメイドでもある
アリスが、とてもしっかりしていて、
信頼がおけた。

彼女は、いつもウィリアムが、
何かものをいう前に、
それとなく察して、
すぐに行動に移してくれる。

それほど、気配りのできる使用人だ。

だから、こんなバカげた行動も
きっと意味があるのだろうと、
ウィリアムは好意的にとらえようとした。
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