円舞曲はあなたの腕の中で~お嬢様、メイドになって舞踏会に潜入する~
次の朝になって、ようやく、
顔の赤みも少し引いてきたので、
エリノアは早起きをして、
父の書斎へ行った。
誰にも会わないうちに。
うっかり、書斎でウィリアムに
遭遇しないように、
早い時間に起きていくことにしたのだ。
めぼしい本を選んで、
部屋に戻って読もうと思った。
書斎の本棚から昨日のうちに
探しておこうと思ってたのに、
来客のために読めなかった。
エリノアは、来年の菜園の作付けに
向けて、なにか参考になればと
思っていた。