円舞曲はあなたの腕の中で~お嬢様、メイドになって舞踏会に潜入する~
エリノアは、衣装を持って
メアリーのところに戻っていった。

本当に仕事をするって、
何て大変なんだろう。

部屋に戻ると、エリノアは、
メアリーに今まで会ったことを話した。

焦げた布が、ミーガンの手にかかると、
魔法のようにキレイになって行った
様子を思い出しながら話した。

メアリーは笑って言う。

「まあ、あの夜会服が
どんな風に仕上がってるか、楽しみね」

「それがね、前よりも
良くなってるのよ、メアリー。
彼女きっと、お針子さんの仕事
してたんじゃないかしら」

「ねえ、エリノア?
アリスの言う通り、使用人の仕事は、
もういいじゃないの。
一緒にここに居ましょうよ。
私、あなたがいないと寂しいわ」


「ダメよ、メアリー、
一旦こうすると決めたんだもの。
それに、ウィリアムのこと、
何も分かってないじゃない」

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