BAD & BAD【Ⅱ】
「剛を副総長に推薦したのは、俺なんだ」
「鷹也が?」
「そんで、その推薦に僕も乗っかったんだよーん」
なぜ、と聞きたそうに、たかやんと弘也に視線を泳がせる。
理由は、私と一緒。
「剛、お前は裏切り者と蔑まれてもなお、俺ら神雷のために行動し続けてくれた。戻ってきてからも、力になろうと積極的に努力してくれていた」
「そんなお前だから、僕達は、副総長になってほしいと思ったんだよ~」
総長と副総長は、満場一致で決まった。
昨日、桃太郎がそう話していたっけ。
誰も文句はないんだ。2人が、長になることに。
むしろ、文句など言わせない。
「頼んでもいいか?俺らが去った、神雷を」
たかやんと弘也も、私と同じように、神雷をやめる。
親の転勤で、沖縄に引っ越すんだそうだ。
2人はここに残って暮らしてもいい、と親が提案してくれたが、
この街に唄子ちゃんがいることと、たかやんが弘也の世話をしなきゃいけないのが面倒という理由で、親についていく選択をしたらしい。