BAD & BAD【Ⅱ】
だけど。
善兄が謝っただけ、一歩前進なのは、真修も察してるみたい。
大宮ツインズのように冷たくならない真修は、やっぱり無自覚ジェントルマンだ。
「ついでに、朔に『卒業おめでとう』って言ってた」
「どうして俺がついで扱いされなきゃなんねぇんだよ」
「私からも、卒業おめでとう」
「お前もついでみてぇに言うな」
えへっ、とぶりっ子風にごまかしたら、ドン引きされた。ひどい。
ブーブー不満をかます私を華麗にスルーして、朔は弘也に話しかける。
「もうアレ贈ったか?」
「今からだよ~」
「んじゃあ、俺らも今から贈るか」
ローストビーフを皿に乗せてこちらに来ていた剛と、コップに入っていたアールグレイを飲み干した真修が、ポカンと首をひねっている。