BAD & BAD【Ⅱ】
パーティーに不適合な冷気が漂う空間に、
「なんでここだけテンション下がってんだよ」
横から、呆れた野次が飛ばされた。
振り向けばそこには、卒業生の1人である朔と、次期総長の真修がいた。
今回のパーティーは、神雷だけじゃなく、黒龍を始めとした同盟の族も参加してる。
そのため、広間には数えきれないほどの大人数が集っている。人口密度半端ない。
「朔はまだ総長続けるんだっけ?」
「ああ、銀に引き留められてな。あと1年だけやることにした」
銀は朔大好きな下僕くんだもんね。
後輩に慕われると、すっごく、すっごく、嬉しいよね!わかる!
「あ、そういえば、善兄から言づて預かってたんだった」
「兄貴から!?」
「善さんから!?」
わあ、息ぴったり。幼なじみの仲の良さを表してるね。素晴らしい。私も仲間に入れて。
「真修には、『辛い思いさせてごめん』だって」
真修は何とも言えない様子で、俯いた。
そりゃそうだ。
私を裏切ることになった元凶は善兄だし、いいように使われて傷つけられたんだから、謝られたって意味はない。