BAD & BAD【Ⅱ】





パーティーに不適合な冷気が漂う空間に、



「なんでここだけテンション下がってんだよ」



横から、呆れた野次が飛ばされた。


振り向けばそこには、卒業生の1人である朔と、次期総長の真修がいた。



今回のパーティーは、神雷だけじゃなく、黒龍を始めとした同盟の族も参加してる。


そのため、広間には数えきれないほどの大人数が集っている。人口密度半端ない。




「朔はまだ総長続けるんだっけ?」


「ああ、銀に引き留められてな。あと1年だけやることにした」



銀は朔大好きな下僕くんだもんね。


後輩に慕われると、すっごく、すっごく、嬉しいよね!わかる!




「あ、そういえば、善兄から言づて預かってたんだった」


「兄貴から!?」

「善さんから!?」



わあ、息ぴったり。幼なじみの仲の良さを表してるね。素晴らしい。私も仲間に入れて。



「真修には、『辛い思いさせてごめん』だって」



真修は何とも言えない様子で、俯いた。


そりゃそうだ。

私を裏切ることになった元凶は善兄だし、いいように使われて傷つけられたんだから、謝られたって意味はない。



< 716 / 730 >

この作品をシェア

pagetop