BAD & BAD【Ⅱ】
「そのピアス、かっこいいっしょ?僕と鷹也とおそろいだよー」
みかん色の髪を耳にかけ、耳たぶについたおそろいのピアスを自慢げに見せびらかした。
小さな宝石が施された、シャープなデザインのピアスが、少し揺れる。
「おそろい、か」
剛はニヤけを抑えようと唇を引き締めながら、早速ピアスを耳につけた。
「ありがとな」
おそろいのピアスは、約束を形にした、証。
離れていても、そばにはいられなくても、ピアスが架け橋となり、友愛を灯す。
「真修のブレスレットはね……お金の都合でおそろいにはできなかったんだ。ごめんね」
「幸珀はいっつも金欠だもんね」
そうなんだよー。剛のブラックカードがほしい。切実に。
「朔にねだってみたけどダメだった」
「俺はお前の財布じゃねぇんだ。何かの記念日でもねぇ限り、買うわけねぇだろうが」
「ケチ」
「ケチ言うな、ブス」
「誰がブスだ。全米が泣いて絶賛するほど、めちゃくちゃ魅力的だろうが」
「それは俺様の隣にいるから、そう錯覚すんだろ?もっと俺をありがたく思え」
「あはは、ないない。どっちかっていうと、私の華やかさがあんたに伝染してるから。錯覚とかありえないから」
そこで「おい、喧嘩してる場合じゃねぇだろ」と、たかやんの制止がかかった。