BAD & BAD【Ⅱ】
なのに、なぜだろう。
どうしようもなく、泣きたくなる。
「凛、大好き」
「急にどうした?」
「なんとなく、伝えたくなっちゃった」
「……俺も好きだ」
「うん、知ってる!」
好き、って、きっと魔法。
涙を笑顔に変身させる。
少し顔を横に向けると、凛が顔を近づけてきた。
自然と、目を閉ざしていく。
さらさらした藍色の髪が、頬をくすぐった。
一瞬だけ触れた唇は、すぐ離れて、またくっつく。
甘い甘いキスを繰り返す。
ムードも完璧。3回目のキスにして、ようやく合格だよ。
夢みたいな瞬間だった。