BAD & BAD【Ⅱ】




なのに、なぜだろう。


どうしようもなく、泣きたくなる。




「凛、大好き」


「急にどうした?」


「なんとなく、伝えたくなっちゃった」


「……俺も好きだ」


「うん、知ってる!」




好き、って、きっと魔法。

涙を笑顔に変身させる。




少し顔を横に向けると、凛が顔を近づけてきた。



自然と、目を閉ざしていく。


さらさらした藍色の髪が、頬をくすぐった。



一瞬だけ触れた唇は、すぐ離れて、またくっつく。



甘い甘いキスを繰り返す。


ムードも完璧。3回目のキスにして、ようやく合格だよ。




夢みたいな瞬間だった。



< 724 / 730 >

この作品をシェア

pagetop