BAD & BAD【Ⅱ】
凛に挨拶を返して、凛の腕に顔をうずめる。
「珍しいね、凛が早起きするなんて」
いつもは誰よりも遅く起きて、説教タイムをかわしてるのに。
睡眠薬の効果が切れたの?
「これが最後だと思ったら、なんか、起きた」
「そっかぁ。それは起きちゃうね」
「だろ」
そうだ。これで、最後なんだ。
現実感がなくて、「また明日」があるような気がしてる。もうないって、わかってるのに、最後な感じがしない。
つくづく、慣れって恐ろしい。
毎日はちゃめちゃしていた印象しかないけど、1日でも飽きたことはなかった。
バカみたいに笑って、ガキみたいに遊んで。
当たり前みたいに、明日を楽しみにしてた。
幸せだった。
ううん、今も、たまらなく幸せ。