零度の華 Ⅰ


あたしはしっかりと目を向けて、もう一人を演じる声で言う



『害は与えないよ。少なくともあたしはね。その約束は知っているから』



それだけ言うと数秒、視線を交わし梟は何事もなかったように平然としていた


「おい、フクロウ!!」


「はいはい、そこまで。サメの気持ちも分かるけど、落ち着いて」




お約束として最終的に虎山が仲裁に入り、鮫島を宥める


見飽きたパターンに目を背けパソコンの画面と視線を戻す




「何しているの~?これ誰調べているの~?それより桜ちゃんもこーゆーの得意なんだ~」



あたしの背後からパソコンを覗き込む鷹見



『うん。得意だよ。この人ことをあの子が知りたいって言ってたから』



あたしが調べていたのは、先日耳にした"族狩りの月光"のことについて






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