零度の華 Ⅰ
「サメ!それはいくら何でも言い過ぎだよ!!桜ちゃんに謝って!」
仲裁に入るというよりもあたしの味方につく
「ラン、そいつに殺されかけたんだぞ?」
「桜ちゃんは違う!」
「何が違うんだよ!」
あたしのことを巡って鮫島と愛川との争いが始まった
それより何度もその名を言うな
その単語を聞くだけで吐き気がするというのに
自然に拳を作り力がこもっていたことに気が付き、自分を落ち着かせるようにゆっくりと力を抜いていく
「うるせぇ。大声出すんじゃねぇよ。耳障りだ。外でやれ」
普段、仲裁に入ることのない、ましてや喋ることも少ない梟が割って入ってきた
珍しいので幹部等も驚く
珍しいことは続くものだな、と呑気に考えていた
「フクロウ、お前はコイツのこと受け入れる気か!?」
愛川から梟へと敵を変えた鮫島に見向きもせず、あたしへと視線を向ける