零度の華 Ⅰ
軽く対話を交わす
『じゃあ、紹介するね。あたしの彼氏』
あえて名前を言わない
「初めまして。川村千尋‐カワムラチヒロ‐って言います。いつもコイツがお世話になってます」
たとえ、一般人でも自分の本名は誰も教えはしない
あたしが偽名を考えて言うより、雲雀が言う方が考える手間が省ける
雲雀は何かあると察して、あたしの偽名を知っているのにも関わらず名前を伏せた
名前を言わない代わりに頭を掴まれた
「いやいや、私達の方がサクラにお世話になっているんですよ」
やはり、愛川が重要なことを言ってくれた
表情はそのままだが"サクラ"というフレーズに反応しているだろう
この瞬間から雲雀はあたしの設定を把握し始めた