俺を好きになってよ。

テヘッみたいな顔されても今は何も思わない。

口を開く動かそうとすると涙が出そうだったから。

自分に勇気があれば良かったのになー…。




先生が入ってくるとクラスの皆が自分の席に座る。

そして、軽くHRを行った。

「あ、それと。お前らと共に生活する新しい仲間を紹介する。」

ん?誰だろ…?
もしかして、ゆうちゃん!?

先生の合図とともに扉が開く。

そして人が入ってきて…





きゃぁぁぁああっっ!!!





女子の叫び声が…。






その声からするとやっぱり…

そう思って前に顔を向けると、前に立っていたのはゆうちゃんだった。


「佐伯 優人(さえきゆうと)です。分からないことが多いので教えてくれると嬉しいです!宜しくお願いします!」


ニコッとエンジェルスマイル…!!
その仕草でほとんどの女子が今やられたと思いますよ。

鼻血出てる子いますよ。

「席は…あ、日高の隣に座ってくれ」

「え!!」

左隣は南が。

あれ、右隣って誰か……あ、学校辞めたんだっけ?

それにしてもこの位置って…。


「凛月ー!会いたかったぁー!!」

「ちょ、ゆうちゃん!放れて!そして席ついて!!」

ゆうちゃんは席に座ることなく私に抱きつく。

その光景をクラス全員が見てますから!!

麻衣子もよっしーも南も驚いてますから!!

「りっちゃん…え、彼氏?」

「そうだよ〜!かれ……んぶっ!!」

慌ててゆうちゃんの口を押さえる。
なんて事言おうとしてるんだ!!麻衣子が危うく混乱するとこだったよ!

「違うよ!!ただの幼なじみでいとこ!!」

「なるほど〜!!麻衣子って言います!」

「まいちゃん!ヨロシクね〜!」

「やば、天使」

麻衣子さん、口!口開きすぎ!!

「俺は、由貴。ヨロシクな」

「おお〜!イケメン!よっしーヨロシクね!」

「やば、天使」

ちょ、よっしーまで!?
ゆうちゃんどんな力をもってるの!?

「りっちゃんのいとこなんだー!俺、南って言うんだ〜!仲良くしようね!」

「わお、こっちもイケメン!南っちヨロシクね!!」

「りっちゃん、この子奪っていいかな」

「ダメです。」


アンタはどの道を歩こうとしてるんだ!!


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