俺を好きになってよ。
《それでは告白の返事まで3、2、1loveっ!》
未だにこの状況を理解出来てない南を見る。
私は…この人にたくさん助けてもらった。
楽しい時も、もちろん辛い時もあった。
だからこそ、今があるんだと思う。
…だから…
「私は南が大好きです!!…迷惑かけちゃうけど、これからもずっと隣にいてください!!」
「りっちゃん…」
《それでは!執事さん!返事の方を!》
司会者にいわれ、南もステージに上がった。
観客からの歓声があがる。
「迷惑かけるのは俺の方なんだけどな…」
「ほんとだよ!」
「…あ、否定はしないのね」
「当たり前」
「…りっちゃんらしいなー!」
「…恥ずかしいから早く…返事」
「そんなの決まってんじゃん!」
身体が宙に浮いたと思ったら南にお姫様抱っこされていた。
そして、そのまま南の唇が近づいてきて……。
観客からは悲鳴が聞こえてきたけど、今はそんなの考えてられないほど。
甘い。
甘いキスがふってきたから。
顔を赤らめる私に南は意地悪な笑みを浮かべて口を開く。
「こちらこそ!!」