俺を好きになってよ。


「まいは、りっちゃんの味方だから!」


そう言われて嬉しかった。
その反面、今まで何で隠しちゃってたんだろうって思った。

隠す方が余計仲悪くなっちゃうのに。

っていっても、結局バレてたけど…。
麻衣子はずっと気付かないふりをしてたんだ。


いつか!私の口から言うのを待ってたんだ…。

「っ、麻衣子ごめんね…っ!」

「謝んなし!!アタシはりっちゃんのこと好きやから!こんな事でへこたれるアタシやないし!りっちゃんは自分の気持ちに素直になれや!」


どうしても、この口調になる麻衣子さんには敵いません…。
でも、私も麻衣子の事一番の親友だって思ってる。


「ありがとう…麻衣子っ!」

「だから、いいって………っきゃ!」

「麻衣子!大丈夫!?」

学校の校門に着いたところで、麻衣子が人にぶつかってしまった。

「ってーなぁ…ちゃんと前む……」

あらあら、落ち着いて、麻衣子さん!!

って思ったけど大丈夫かもしれない。

「ごめん!…怪我はないかい?」

「は、はい……」

ちょっと、目がハートになってるんですけど!
これは、もしや!

男の人は軽く会釈をすると玄関まで歩いていった。


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