俺を好きになってよ。


麻衣子は暫く固まっていて、校門に人が通る度にその人達は麻衣子の事をじろじろ見ていた。

そんな事を麻衣子は知らなくて、というか、その人達が目に入ってない…。

「ねぇ、りっちゃん…。あの人…名前何やろ…」

「麻衣子……行ってらっしゃい」

「らじゃっ!!!」


まって、麻衣子足速すぎ!!
運動苦手なんじゃないの!?…あ、こういう時は速いのね。

しかも、口調が戻ってるし!
もう隠さなくていいのか…?

麻衣子が元気になってくれて良かった。
あの男の人に感謝しなくちゃ。





しっかし、麻衣子さん切り替え早いな。
ちょっと尊敬かも。






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