俺を好きになってよ。


何で?私達は付き合ってるフリをしてるのに。


まるで本物のカレカノのように。


大切にしてくれるって。




「ああぁぁっ!!」

髪の毛をかき乱す。
そして、机に突っ伏した。

「うわっ!な、何?」

「ど、どうしたんだ?」

2人が困惑するのもそうだろう。
1人で騒いでいるのだから。






「はぁぁ……分かんないよ…」




南は本当に女の子の扱いが上手い。
いつもの事だから、気にすることないのに。






チラリと、教室の扉で女の子達と話している南を見る。








気にすることないのに。










南が他の女の子と話すのが嫌だ。










< 73 / 274 >

この作品をシェア

pagetop