俺を好きになってよ。
何で?私達は付き合ってるフリをしてるのに。
まるで本物のカレカノのように。
大切にしてくれるって。
「ああぁぁっ!!」
髪の毛をかき乱す。
そして、机に突っ伏した。
「うわっ!な、何?」
「ど、どうしたんだ?」
2人が困惑するのもそうだろう。
1人で騒いでいるのだから。
「はぁぁ……分かんないよ…」
南は本当に女の子の扱いが上手い。
いつもの事だから、気にすることないのに。
チラリと、教室の扉で女の子達と話している南を見る。
気にすることないのに。
南が他の女の子と話すのが嫌だ。